■ 借地の賃料と利回り..
雑記ある案件があった。
事業用定期借地契約に関するものだった。
ある更地の土地があり、そこにお客様が店舗を建築したいと言う。
その土地を借りる際、地代賃料の目安について相談があった。
これについても正解はなくて、貸主及び借主での合意形成が必要だ。
しかし、目安になるものが必要なのだが、路線価による試算方法があった。
その土地の路線価を調べてみる。
例えば1㎡あたり、150,000円の土地であり、
面積が300㎡となると、総額45,000,000円の価格となる。
45,000,000円の土地を更地所有されて、運用利回りを
4%~5%で設定してみる。
5%の場合、2,250,000円となり、これが年額の賃料総額だ。
月額賃料となると、187,500円という机上計算になり、目安となる。
現在、超低金利の時代にあって、土地を所有していて5%前後の利回りが
確保出来れば、という見解の一つなのかも知れない。
5%と言っても、馬鹿に出来ないかも知れない。
概ね事業用定期借地契約の場合、20年前後の案件が多い。
20年かけて、路線価格による売却相当額の収入を得る事が可能だ。
20年後に、更地となって本当に売却出来るという選択もある。
お若い地権者なら、2度おいしいという表現になるかも知れない。
問題は、お客様が望むような土地を所有されているか否かだが、
更地をベースにした土地活用も、その方法が増えてている気がしている。