■ 明渡し判決が出た滞納者の態度
雑記2017年3月14日 月曜日
昨年からの案件で、オーナーが滞納している貸工場の借主に
対し明渡しの提訴をした。
当方は20数年前に契約の仲介をしていたようだが、
賃料の管理業務は当時より行われていなかった。
オーナーより相談を受け、滞納金額が多額となっていたため、
弁護士を紹介して、その先生を通じて訴訟を促した。
そして予定通り、先日明渡しの判決が出た。
次の段階は強制執行の申立になるが、多少の時間を要す事になる。
別件の用事も有り、現場へ行ってみた。
その滞納者はステンレス製品の製造業を営んでいる。
ある程度、予想はしていたが、悠然と現場は稼動しているように見えた。
代表者は70代位の社長さんだ。
明渡しの予定を聞いたところ、移転先を探しているとは言う。
しかし、切迫した感度は薄く、移転の期日も決めてはいない。
工場の内部の様子は自由に見せてもらったが、動産類は相当な量だ。
オーナーに対し、恐縮しているような態度もない。
いずれにしても、このような態度であると、執行申立をせざるを得ない。
滞納も多額となると、判決が出ても悠然と構えている賃借人が多い。
誠に恐ろしい話でもあるが、粛々と進める他はないだろう。