■ 親子間の借地権設定契約書
雑記10月31日 火曜日
取引先の地権者より以前より相談があって、標記契約書の
作成準備を行った。
その方のご実家の敷地だ。
ご実家にはお母様がお住まいである。
その敷地は以前より、借地であった。
一般個人の地権者の土地を都内の不動産業者が買い上げた。
その不動産業者が、今度は建物を所有しているお母様の所へ行き、
借地売却のための交渉に来たという。
土地も建物も所有するために、お母様は前向きに検討したが、
ある程度の広さを有するため、購入資金は安くはない。
そこで、お嬢さんがご主人の協力も経た。
お二人で金融機関に相談に行かれ、購入資金の手当てを行った。
そうなると土地の名義がお嬢さんで、
その土地上の建物はお母様の所有という形態になる。
借地の関係上、地権者及び賃貸人がお嬢さんで、
賃借人がお母様という構成になった。
お母様がお嬢さんに対し賃料を支払い、
その金額を返済に充てることになる。
お母様の方は、他に優良な不動産を所有されているため、
賃料を支払う余力は十分だろう。
それにしても借地ビジネスも盛んなようだ。
借地権を一旦は買取り、売却先を探す。
単価は低く買取り、譲渡する金額の割合は売却案件より
高いことがうかがえる。