■ マンション投資と経営
雑記あるオーナーの一棟マンションの1階事務所に
ついて、当方で借受けをしており、当方の顧客に
サブリースしている案件があった。
別の担当者から聞いたのだが、そのオーナーが
その一棟マンションを売却することになった、と言う。
売却後は別のマンションに買換えを希望されているようだ、
確か、そのオーナーは約10年前にそれを取得していた。
マンションの稼動状況と賃料収入は社内的に調べたら分かるものだが、
その後の支払い経費、銀行返済額及び税金支払い後のキャッシュフローの
状況までは分かる術はなかなか無い。
売却に至る本当の理由は分からないが、
優しい感じのお人柄で、購入時は熱心にメモを取り、
真剣にオーナーになるんだ、という意欲が窺えた事を覚えている。
聡明な方だったから、何か他に良い投資案件か別の物件の見込みを
経た上での行動だと思う。
それにしても、ある程度の資金力及び信用力があれば、マンションを購入して
オーナーになる事は出来るものだろうが、その後の賃貸経営となると、
それはまた別の才能も必要なのだろう。
マンションオーナーとしての才能を感じたから、オーナーになる訳でも
ないのだが、オーナーとして経営せざるえを得ない方も結構いるものだ。
この辺りが不動産経営と運営の難しいところの一つだと思う。
株式投資も同様だ。
投資を経て、株を保有する事は出来るが、売却の判断は本人の才覚による。
自己責任と言われて久しいが、誰かに何でも相談出来るような
環境が望ましいものだ。